ヘルスケア

2023.12.09 10:00

フランス、ビーチや公園で喫煙禁止へ 世界各国で強まる禁煙への動き


世界保健機関(WHO)は、たばこの蔓延を「世界がこれまでに直面した最大の公衆衛生上の脅威の1つ」としている。WHOによれば、毎年800万人以上がたばこにより死亡しており、2020年時点で世界人口の22.3%が何らかのたばこを使用していた。1990年代以降、喫煙率は大幅に減少しており、各国は公共の場での喫煙規制を含め、数十年間にわたってさまざまな禁煙の試みを実施してきた。米ミネソタ州の屋内空気清浄法は、1975年に公共の場での分煙を義務付けた米国初の州法であり、1990年には同国の国内線のすべてのフライトで喫煙が正式に禁止された。アイルランドでは2004年にバーや職場での屋内喫煙が禁止され、ノルウェー、ニュージーランド、ウガンダなど数カ国がこれに続いた。メキシコでは今年、公共の場での喫煙を禁止する世界で最も厳しい禁煙法が制定された。

南アジアの国ブータンは、2010年にたばこ製品の販売、製造、流通を禁止したが、新型コロナウイルスの流行により、たばこの密輸業者による国境を越えた新型ウイルスの感染を防ぐため、2020年にたばこの販売禁止を解除した。他方で、たばこの生産と製造の規制は続けている。

一方、オーストラリアの北東に位置する小さな島国ナウルでは、喫煙者が人口の42.1%を占めている。米誌USニューズ&ワールドレポートによると、ナウルの喫煙率は世界で最も高く、セルビア39%、ブルガリア38%、キリバス37.5%がこれに続く。

forbes.com 原文

翻訳・編集=安藤清香

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