マクドナルドが「同社史上最速の店舗数拡大」計画、2027年までに1万の新規出店

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マクドナルドは、12月6日の投資家向けサミットで、2027年までに全世界で1万店舗の新規出店を行い、世界の店舗数を5万店舗に拡大する計画だと発表した。世界最大のファストフードチェーンである同社は、この計画が「史上最速の拡大」になるとしており、人工知能(AI)を使ったレストランの自動化に向けたグーグルとの提携も発表した。
 
マクドナルドは、新店舗によって全体の売上が2%近く成長すると予測している。
 
同社の広報担当者は、CBSに対して米国では900店舗が新たにオープンし、残りは海外にオープンすると語った。マクドナルドはまた、メニューの一部を刷新し、2026年までにハンバーガーの品質を向上させる取り組みである「ベスト・バーガー・イニシアチブ」をほぼすべての市場に拡大し、成長中のチキン事業に関しても、2025年までにクリスピー・チキン・サンドイッチを全市場に拡大する計画という。
 
同チェーンは、生成AIの活用で店舗の自動化を加速させたいとも述べている。
 
AP通信によると、マクドナルドの最高顧客責任者であるマヌ・ステイヤートは、同社が最初の1万店舗をオープンするまでに33年かかり、その後は3万店舗から4万店舗に伸ばすのに18年かかったと述べたという。ステイヤートはまた、デリバリー部門の爆発的な成長が新店舗の需要を後押ししていると語った。
 
同チェーンは、2027年までにデリバリーの30%がアプリからの受注になると予測している。マクドナルドは、AIへの投資を増やしており、直近では史上初の完全に自動化された店舗のテスト版を公開した。
 
この試みは一部のSNSユーザーの批判を浴びたが、マクドナルドは、自動化が厨房スタッフの業務を効率化すると主張している。他のファストフード店も同様にAIへの投資を進めており、ウェンディーズは今年初め、ドライブスルーでの注文を手助けするAIチャットボットをテストした
 
今回の発表には、同チェーンが秘密裏に進めているスピンオフ・レストランの「CosMc」に関する新たな詳細は含まれていなかった。マクドナルドは、このプロジェクトでスペシャルティドリンクに焦点を当て、スターバックスらと競合する可能性があると予想されている。
 
forbes.com 原文

編集=上田裕資

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