映画興収を集計するウェブサイト「ボックス・オフィス・モジョ」によれば、同作の世界興収は2890万ドル(約43億円)に上っており、推定1500万ドル(約22億円)の製作費を大きく上回っている。
エンタメ情報サイトのコライダーによると、同作の北米オープニング興収は、外国語実写映画での最高記録にはわずかに届かず、1780万ドル(インフレ調整後の額で現在の3040万ドルに相当)を記録した中国映画『HERO』(2002年)に次ぐ2位につけた。
週末興収では、ユニバーサル・ピクチャーズの『Trolls Band Together(邦題未定)』とディズニーの『ウィッシュ』を抑え、ビヨンセの音楽映画『Renaissance: A Film by Beyoncé』(オープニング興収2180万ドル)、『ハンガー・ゲーム0』(公開3週目の週末興収1450万ドル)に次ぐ3位でデビュー。北米オープニング興収が190万ドルにとどまったシリーズ前作の『シン・ゴジラ』を大幅に上回った。
『ゴジラ−1.0』は、ドラマチックなVFX(特殊効果)を駆使した大作映画で知られる山崎貴監督の最新作。1954年11月3日のゴジラ映画第1作公開から70周年を記念した作品で、日本では先月3日に公開された。海外の批評家は同作のキャラクターづくりとヒーロー描写を高く評価しており「1954年の第1作に敬意を表しつつ、それを現代に蘇らせた」との声も上がっている。山崎監督はGQジャパンのインタビューで「初代ゴジラを観た人たちが感じた圧倒的な恐怖を再現」し「史上最恐・最凶のゴジラ」をつくることを目指したと語っている。
ロッテン・トマトでの批評家の評価は97%と、過去10年間のゴジラ映画の中で最高となっている。主演の神木隆之介と浜辺美波は、朝ドラ『らんまん』で夫婦役を演じた人気俳優だ。
(forbes.com 原文)