また、メタは広告収入を増やすために、影響を受けやすい子どもたちをターゲットにしているとされており、マーク・ザッカーバーグに、プラットフォームにおける子どもたちへのリスクを悪化させた直接の責任があると訴えている。
この訴訟は、調査員がインスタグラムとフェイスブックの両方で4人の架空の子ども(2人の男の子と2人の女の子)になりすましたニューメキシコ州のラウル・トレズ司法長官による調査を受けたものだ。それらのアカウントの生年月日は成人に設定していたが、年齢が低いことを示す投稿をしていた。
メタのアルゴリズムは、「イッサ・ビー」という13歳の少女を装ったフェイスブックのアカウントに、性的コンテンツをすぐにおすすめしてきた。その中には、例えば、ポルノを投稿するアカウントや、週に3〜4回「性器の写真や動画で埋め尽くされた」メッセージを送信する何千ものアカウントを含んでいたと訴訟は主張している。
州のテストアカウントがメタに不適切なコンテンツのフラグを立てると、同社はその画像は許容範囲内であると答えたという。
メタは、最初にこの訴訟を報じたウォール・ストリート・ジャーナルへの声明で、この訴訟について直接回答していない。しかし、同社は「洗練された技術を使用し、子どもの安全性の専門家を雇用し、コンテンツを全米行方不明・被搾取児童センターに報告」しており、「プレデターを根絶する」ために法執行機関と情報を共有していると述べている。フォーブスはメタにコメントを求めている。
メタは先週のブログで、同社が小児性愛者のアカウントや、子どもたちを性的に描写する不適切なコンテンツを許していたとの報告を受け、プラットフォームにおけるオンライン安全に特化した技術を開発し、タスクフォースを強化しているとした。メタは、「同社の仕事の有効性に関する最近の疑惑を深刻に受け止めている」と述べ、既存のポリシーを見直すためにタスクフォースを設置したと付け加えた。メタはまた、不審なアカウントやコンテンツに関連するグループ、ページ、プロフィールに対して、アカウントレビュー技術を使用するとしている。
10月に33の州から提出された訴状に続く今回のニューメキシコ州の訴訟は、メタが同社の利益のために「青少年や10代の若者を誘惑し、関与させ、最終的にターゲットにする」技術を作り上げていると主張している。この疑惑は、6月にウォール・ストリート・ジャーナルが報じた、インスタグラムが、「公然と未成年の性的コンテンツの購入に使われている」小児性愛者のアカウントをゆるしていることに関する記事に続くものだ。
ウォール・ストリート・ジャーナルは先週、インスタグラム・リールのアルゴリズムが、子どもの不適切な動画や性的なアダルト動画をプッシュしていると報じた。EUの欧州委員会はメタに対し、同社がインスタグラムで未成年者を保護するために「リスクを評価し、効果的な緩和策を講じる義務」をどのように遵守しているかについての情報を要求している。
ザッカーバーグは1月31日、Xのリンダ・ヤッカリーノやTikTokの周受資ら他のテック企業幹部とともに、自社のプラットフォームがいかに「オンラインで子どもたちを守る」ことに失敗してきたかについて、上院司法委員会で証言する予定だ。
(forbes.com 原文)