ワードローブに必須な汎用性抜群の秀作
クラシックななかにも現代的なエッセンスを絶妙に加えたトータルコレクションが、イタリアの洒落者たちから多くの支持を集めているラルディーニ。シャツの上からさらりと着ても、ジャケットやコートを羽織っても様になる、ミドルローゲージのクルーネックセーターは、白地にキャメルカラーのパネルボーダーがノーブルかつモダンな雰囲気だ。厚すぎず薄すぎないボリューム感も相まって、ロングシーズンで幅広く活躍すること間違いなしの一着である。
知られざる歴史を語るパイロットウォッチ
エレガントなドレスウォッチを得意とするブレゲだが、フランスでは5代目が始めた航空機製造会社も有名。ブレゲは1955年から1959年までフランス空軍のために軍用パイロットウォッチも製作しており、この「タイプ XX 2067」は、軍用モデルのノウハウを生かして1960年代まで製作された民間用のパイロットウォッチを現代的にアップデートしたもの。3カウンターのデザインや15分の積算計は当時と同じだが、新開発のハイビート・クロノグラフムーブメント、キャリバー728を搭載。さらにNATOストラップも付属し、道具不要で交換できる。
末長く愛せる これぞエッセンシャル
ベーシックなアイテムこそ、上質で洗練された逸品を選び抜きたいもの。今秋冬ネイビーのクルーネックセーターを探すなら、ディオールの新作に行き着く。厳選したカシミアを100%用いた18ゲージのジャージー素材は、きめ細かくしなやかで抜群の肌ざわり。左ウエスト部に同色でさりげなくあしらったCDアイコン刺繍以外、装飾性を排し、素材の上質感と無駄のないシルエットが引き立つ。デニムと合わせたミニマルなワントーンコーディネイトもストイックな雰囲気で絵になる、末長く愛せる逸品だ。
パワフルな走破性と持続可能性をひとつに
ラグジュアリーSUVの先駆者にして代名詞の「レンジローバー」。そのプラグインハイブリッドモデルは、3.0リッター6気筒ガソリンエンジンと高出力電動モーターを融合。EVモードだけで100km近い走行が可能であり、力強くも持続可能なドライブを実現する。無駄のないボディラインも美しい。
デイリーなパーカを唯一無二の一着に昇華
エトロの新しいクリエイティブディレクター、マルコ・デ・ヴィンチェンツォのメンズコレクションデビューとなる2023-24年秋冬メンズコレクション。そのなかでも重要なアイテムとなるのが、ロングヘアのモヘアをベースとしたハーフジップのニットパーカだ。ヘアリーな表情ながら、肩から裾にかけてニッティングで表現したモノトーンのグラデーションで甘くならず、ラグジュアリーかつ都会的な雰囲気に仕上がった。厚みがあり保温性も抜群だが、非常に軽量で快適な着心地なのもポイントだ。
原点モデルが放つツールウォッチの色香
1953年にフランス海軍の要請を受けてブランパンが開発したダイバーズウォッチは、シンプルな表示と潜水経過時間を計測するためのロック機能付き回転ベゼルを備えており、現代ダイバーズの原点とされる傑作だ。「フィフティ ファゾムス バチスカーフフライバック クロノグラフ」は、300m防水の本格派ダイバーズウォッチでありながら、ベゼルを細くすることで洗練された顔をつくり、メテオグレーと命名したダイヤル色もシンプルながら個性がある。ニットにも負けないボリューム感が腕元のアクセントになるので、普段使いの時計として楽しみたい。