羽織るだけで暖かく洒脱な装いが完成
カシミアニットに新風を吹き込み、ラグジュアリーニットという分野を築いた立役者であるブルネロ クチネリ。新作のショールカラーカーディガンは、“シネ”と呼ばれるメランジ調と、アンデスの民族柄風パターンを融合。アウターとしての存在感十分な一着に仕上がった。太い糸で編んだローゲージニット特有のボリューム感があるが、カシミア100%ゆえ軽量で抜群に暖かい。ヘリンボーン織りのミリタリーパンツとベストマ
ッチだ。
クラシックを極上の素材と色使いで刷新
トラディショナルかつラグジュアリーなラルフ ローレン パープルレーベルの世界観に、上質なイタリア製のカシミアセーターは欠かせない。英国オックスフォードシャーにある古都アビントンをテーマとする新しいフェアアイルセーターは、伝統的なフェアアイルパターンを再現しながらも、シックで深みのあるカラーリングを採用。カラフルなものが多い昔ながらの品に比べ、大人らしく落ち着いた印象に着こなせるはずだ。またピュアカシミア製ゆえ、肌ざわりや保温性も申し分ない。
メゾンが切り拓くニットウェアの可能性
モードを牽引するメゾンの類いまれなクリエイションは、ニットウェアにもなお新しい表現を見出す。ルイ・ヴィトンがLV FALL コレクションに提案するカーディガンは、同ブランドのシグネチャー素材「エピ」からインスパイア。麦の穂をイメージした特徴的な波状の凹凸を、エンボス加工によってメリノウールのハイゲージニットに再現しており、光の当たり加減で立体的に浮かび上がる。これまでのニットにはない、彫刻的な
テクスチャー表現が新鮮だ。左胸のLVシグネチャーもアクセントに。
普遍のアイコンをニットへ投影する技術
熟練職人がリボン状のレザーを巧みに編み込んだ「イントレチャート」は、ボッテガ・ヴェネタのクラフツマンシップを象徴する普遍のアイコンである。そんなイントレチャートをモチーフに、ニットで表現したウールセーターは、あたかもリボン状のニットを編んでいるかのように立体的な表情。職人の高度なテクニックをうかがわせる。イントレチャートを拡大した人気のアイコンバッグ「カセット」を彷彿させる、控えめながらもコンテンポラリーな魅力を備えたセーターだ。シンプルな着こなしも絵になる。