フォーブスは米国時間12月5日、今年で20回目を迎える「世界で最も影響力がある女性100人」を発表した。このランキングは、世界の人々の生き方を変えるような影響力をもたらす女性CEOやエンターテイナー、政治家、慈善活動家、政策立案者らを毎年選出するものだ。
今年は昨年から2年連続で欧州委員会のウルズラ・フォンデアライエン委員長がトップとなり、欧州中央銀行のクリスティーヌ・ラガルド総裁とカマラ・ハリス米副大統領が2位と3位をキープした。
5位には米国のシンガーソングライター、テイラー・スウィフトがランクイン。本ランキングが始まって以来、初めてエンターテイナーがトップ5に入った。昨年の79位から急上昇した彼女は、10月にワールドツアー「THE ERAS TOUR(ジ・エラズ・ツアー)」の記録的な成功を受けて、保有資産を11億ドル(約1600億円)に増やし、ビリオネアの仲間入りを果たしていた。米国旅行協会は、THE ERAS TOURの米国公演が合計50億ドル(約7400億円)以上の経済効果を各州にもたらしたと推定している。
本ランキングに登場する女性たちは、ビジネス、テクノロジー、金融、メディア&エンターテインメント、政治&政策、慈善活動の6つのカテゴリから選ばれた。
フォーブスのエグゼクティブ・ヴァイス・プレジデントであるモイラ・フォーブスは、「不確実性と不安定性が世界を覆った今年、世界で最もパワフルな女性たちは、伝統的な領域を超えた影響力を行使して変革をもたらそうとしています。世界中が危機の収束に取り組む中、彼女たちのリーダーシップの必要性はかつてないほど高まっています」と述べている。
フォーブス・ウーマンのマギー・マクグラス編集長は次のようにコメントした。「本ランキングは、過去20年にわたり世界的な権力の獲得と行使の変化を記録し続けてきました。今年のランキングで世界的な政治家や企業のリーダーと並んで、エンタメ界のアイコンが上位にランクインしたことは、おそらく他の何よりも、その変化を如実に表しています」。
日本からは、56位に女性初の日銀理事となった清水季子、62位に小池百合子東京都知事、86位に今年3月にサントリー食品インターナショナルの社長に就任した小野真紀子が選出された。
今年ランキング入りした女性100人の全リストはフォーブスの英語版サイトで公開されている。
(forbes.com 原文)