米誌バラエティが5日公開した動画で、『オッペンハイマー』の主演俳優キリアン・マーフィと対談したロビーは、同作のプロデューサーであるチャールズ・ローヴェンから『バービー』の公開日変更を提案されたものの「私たちと対決するのが怖いなら、そちらが公開日をずらせばいい」として拒否したと説明した。
一方のローヴェンも譲らず「こちらは日程をずらすつもりはない。そちらがずらす方がよいと思う」と返したという。ローヴェンとロビーは過去に、『スーサイド・スクワッド』でタッグを組んでいた。
バラエティ誌によると、2023年7月21日の公開日を最初に押さえたのは『オッペンハイマー』の方だった。ワーナー・ブラザースが『バービー』の公開を同じ日に設定したことは、業界内で話題を呼んだという。というのも、『オッペンハイマー』はクリストファー・ノーラン監督にとって、それまで20年にわたり協働してきたワーナー・ブラザースと袂をわかった後で初の監督作品だったからだ。
だがロビーは、両作が「とても良い組み合わせ」となると考え、公開日の変更に応じなかったと語っている。両作は最終的に「バーベンハイマー」現象を巻き起こし、ノーラン監督のダークでドラマチックな『オッペンハイマー』と、グレタ・ガーウィグ監督のピンク色にあふれた『バービー』を同じ日に観ようと、多くの人々が劇場に足を運んだ。
フォーブスはローヴェンの広報担当者にコメントを求めたが、今のところ返答はない。
映画の興行成績を集計するウェブサイト「ボックス・オフィス・モジョ」によると、『バービー』と『オッペンハイマー』の世界興行収入は合わせて23億9000万ドル(約3500億円)に上る。北米興収は『バービー』が今年公開の映画で最高となる6億3600万ドル(約930億円)を記録。『オッペンハイマー』は3億2540万ドル(約580億円)で5位につけている。
(forbes.com 原文)