ヘルスケア

2023.12.05 13:00

子どものマイコプラズマ肺炎、米国やデンマークでも増加


症状や治療法は?

米ニューヨーク州保健局によれば、マイコプラズマ肺炎は夏の終わりごろから秋にかけて増える。誰でもかかり得るが、とくに子どもや若い大人がかかりやすい。

医学論文のデータベース「StatPearls(スタットパールズ)」に載っている論文によると、一般的な症状はのどの痛み、くしゃみ、せき、鼻水、喘鳴(ぜんめい)、頭痛、耳痛、胸の痛みなど。通常は感染から2〜3週間後に発症し、症状は数日でおさまることが多いが、1カ月以上続くこともある。大半のケースは軽度だが、肺膿瘍、呼吸器不全、肺水腫、膿胸など重症化する場合もある。

肺炎マイコプラズマへの感染を予防するワクチンはないが、コロナやインフルエンザと違って細菌感染症であるため、抗生物質で治療できる。

米共和党の議員らは11月30日、議会の公聴会で、中国側の説明は信頼できるものなのかとCDCのマンディ・コーエン所長を問い詰めた。コーエンは、中国での患者の増加は新たな病原体によるものではなく、マイコプラズマ肺炎などの呼吸器疾患によるものだと答え、中国政府やWHOと同様の認識を示している。

forbes.com 原文

翻訳・編集=江戸伸禎

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