症状や治療法は?
米ニューヨーク州保健局によれば、マイコプラズマ肺炎は夏の終わりごろから秋にかけて増える。誰でもかかり得るが、とくに子どもや若い大人がかかりやすい。医学論文のデータベース「StatPearls(スタットパールズ)」に載っている論文によると、一般的な症状はのどの痛み、くしゃみ、せき、鼻水、喘鳴(ぜんめい)、頭痛、耳痛、胸の痛みなど。通常は感染から2〜3週間後に発症し、症状は数日でおさまることが多いが、1カ月以上続くこともある。大半のケースは軽度だが、肺膿瘍、呼吸器不全、肺水腫、膿胸など重症化する場合もある。
肺炎マイコプラズマへの感染を予防するワクチンはないが、コロナやインフルエンザと違って細菌感染症であるため、抗生物質で治療できる。
米共和党の議員らは11月30日、議会の公聴会で、中国側の説明は信頼できるものなのかとCDCのマンディ・コーエン所長を問い詰めた。コーエンは、中国での患者の増加は新たな病原体によるものではなく、マイコプラズマ肺炎などの呼吸器疾患によるものだと答え、中国政府やWHOと同様の認識を示している。
(forbes.com 原文)