おそらく、それが6Gにフォーカスする理由だろう。振り返れば、アップルは短期的ではなく中長期的な戦略を持つことで知られている。ガーマンによると「セルラープラットフォームアーキテクトとして、6Gリファレンスアーキテクチャの設計とモデリングを推進し調整する」求人が登場しているという。
しかし、6Gまではまだ長い道のりだ。ガーマンがいうように、まだ騒ぐのは早い「6G規格は早くても2030年まで登場せず、5Gよりどれだけ速くなるのかさえまだはっきりしていない」のだ。
このレポートで最も興味深いのは、アップルが独自のモデムを開発しようとしていることだ。仮にガーマンのいうとおり、ライバルを上回る絶対的な性能の向上が見込めないとしても、アップルが自社製モデムを他のコンポーネントや自社製ソフトウェアと完璧に連動させることは間違いない。これだけでも他社をリードできるだろう。このような重要な要素を完全にコントロールすることは、アップルにとって最優先事項であることは間違いない。たとえ性能速度が他のブランドより優っていないとしても、価値ある目標である卓越した信頼性が得られる可能性がある。
(forbes.com 原文)