ブルームバーグのマーク・ガーマンによれば、アップルは現在の5G携帯電話基地局に対応するモデムの開発に、鋭意取り組んでいる。現在、アップルはクアルコム製のモデムを使用しているが、iPhone、iPad、AppleWatch、Macで自社製プロセッサーに切り替えたように、自社製モデムの開発も目指しているのだ。
ガーマンはモデムがなぜそれほど重要なのかを説明する「モデムは非常に開発が難しく、世界中でのテストが必要です。そして、携帯電話を運用する上で欠かせない部品なのです」。もちろんその指摘は正しい。
アップルにとって自社製のモデムが魅力的なのは「アップルが技術をよりコントロールできるようになり、金銭的なメリットが得られる可能性がある」からだ。
まあそのとおりだが、アップルにとってコスト削減、あるいはコントロールの向上さえ、ここでの最大の関心事ではないと思われる。アップルは、最もシームレスで効果的なパフォーマンスと、最高のユーザー体験を保証するために、すべての製品のハードウェアとソフトウェアの両方を作り出すことに誇りを持っている。