インバウンドに人気の都道府県ランキング 3位は予想外の県

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美しい日本へおいでくださいと各自治体や業者は外国人観光客の呼び込みに懸命だが、外国人を対象に行った人気調査で、京都、北海道などの定番スポットにまじって、なんと青森県が第3位に輝いた。

これは、訪日インバウンド集客事業などを行うTokyo Creativeが10月に実施した「秋にいちばん行ってみたい都道府県」の人気投票だ(回答数303)。1位は京都、2位は北海道。ひとつ飛んで、4位が東京、以下、長野、奈良、大阪と昔から外国人に人気のスポットが続く。問題は第3位。なぜか青森県という、まことに失礼ながら意外な結果だった。

青森県を選んだ人の意見をみると、「きれいな紅葉をみたいのとニンニク料理やりんごを食べたい」(オーストラリア男性)、「秋は青森りんごをはじめ、果物や野菜が新鮮に食べられる季節だから」(アメリカ男性)、「りんごが美味しく山がきれいな季節だから」(オランダ・女性)と、けっこう青森に詳しい。

Tokyo Creativeによれば、調査に応じてくれた人たちの情報源は、YouTubeが90.1パーセントと断トツに多かった。また、青森を選んだイギリス人男性が「在日YouTuberがvlogで紅葉を紹介していたから」と話していたように、在日外国人による率直なレポートに影響力があるようだ。

もともと東北地方は東南アジアでの人気が高く、青森県を訪れる外国人の大半が台湾、中国、韓国の人たちだった。しかし、今回の調査に回答した人の8割近くがアメリカをはじめとする欧米人。Tokyo Creativeもスタッフによる英語での日本観光案内をYouTubeで発信しているというが、そうした試みが実を結んだものと思われる。発信は大切だ。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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