同日に5周年記念イベント「ADDress Picnic」も開催し、トークセッションを通じて参加者らはローカル発の豊かな未来を考えた。
月額980円新プランも登場 日帰り参加もokに
2018年設立された同社では、空き家・空き部屋などの遊休物件を賃貸で借り受け、会員にシェアハウス形式で提供する多拠点生活プラットフォームサービスを行ってきた。2019年のオープン当初は11件だった利用物件も、現在は全国各地に300件以上が点在。会員数もオープン初年度から比べると100倍にまで増加しているという。また、同サービスでは、地域と会員を繋ぐ橋渡し役として、家守(やもり)も募集。会員が快適に滞在できるように物件を維持する管理者である家守を通し、会員が地域を知った地域のボランティア活動にも参加するほか、商店街や店舗などの地域住民が会員を迎えるなど、独自のコミュニティを形成してきた。
今年7月には、株式投資型クラウドファンディングにも挑戦。新規505名の個人投資家が参加し、開始から3日目で、最高額となる9930万円を達成した。
戦略発表会に登壇した佐別当は、「クラウドファンディングで参加してくれた505名の大半が会員や家守の方々で、彼らのコミュニティで支えていただいているからこそ、コミュニティを強化して行きたい」と言及。サービスコンセプトを、「多拠点生活プラットフォーム」から、「多拠点『コミュニティ』サービス」への変更を宣言した。
サービスコンセプト変更に伴い、同社では会員制SNS「ADDress+(アドプラ)」への参加などが可能となる、コミュニティプランの導入を発表。寝泊まり・宿泊を伴わなくても、月額980円(税込)から食事やイベントのみに参加することができる、日帰り参加可能の会員制度となる。
「コミュニティをベースに、各地域のよりローカルな日常生活を価値にしていきたい」と佐別当。その一環として、会員と地域が繋がるための新たな橋渡し役として、街守(まちもり)も新設。街守は「ADDress+」で地域情報を発信し、地域イベントや食事会の告知や参加者の募集などを行うことで、地域の日常の体験や地域の人々との交流といった機会を作っていく予定だという。