ヘルスケア

2023.12.03 16:00

中国の呼吸器疾患「新種の病原体ではない」 米CDC所長

Shutterstock.com

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中国の子どもの間で急増している呼吸器疾患について、米疾病対策センター(CDC)のマンディ・コーエン所長は「新種の病原体」ではなく、新型コロナウイルス感染症やインフルエンザ、RSウイルス、マイコプラズマが原因となっているとの認識を示した。

世界保健機関(WHO)と中国政府はこれに先立ち、子どもの入院などの急増について、RSウイルスやインフルエンザ、マイコプラズマ肺炎などが原因との見解を表明。コーエン所長は11月30日、米下院エネルギー・商業委員会の公聴会で証言し、WHOや中国政府と同様の見解を示した。

だが米紙ワシントン・ポストによると、キャシー・マクモリス・ロジャース議員(共和党、ワシントン州選出)は、この状況は新型コロナ流行初期を想起させるものであり「中国からの信頼できる情報の欠如は、2020年と類似しており、懸念すべきだ」と指摘。モーガン・グリフィス議員(共和党、バージニア州選出)も、コーエン所長は中国に「圧力」をかけ、中国が「新型コロナの時のように世界を欺く」ことを許さないべきだと述べた。

WHOは先月23日の発表で、中国保健当局のデータに基づいた見解として、今年のこうした疾患の増加は例年より早い時期であるものの、中国で新型コロナ関連の規制が一部解除されたことを考えれば想定の範囲内だと述べた。

NBCニュースによると、コーエン所長の議会証言は、今夏の就任以来初めて。CDCやWHOなどの保健機関は、新型コロナ流行初期の対応をめぐり批判を浴びた。米国では2020年1月に初の感染者が確認されて以来、110万人以上が新型コロナ感染症により死亡している。

forbes.com 原文

翻訳・編集=遠藤宗生

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