ニュースサイトTheSpAndroidの記事によると、グーグルは「Googleメッセージ」アプリにUltra HDRのサポートを追加し、RCS(リッチ・コミュニケーション・サービス)プロトコル経由で、このフォーマットの写真の送受信を可能にした。
この機能は、Pixel 8シリーズの発売に向けて9月に密かに導入されていたが、今になってようやく発見された。Googleメッセージ経由で送信されたUltra HDR画像は、このアプリでプレビューするとHDRフォーマットで表示されている。
Ultra HDR画像は、標準的なJPEG画像に「ゲインマップ」と呼ばれる追加の情報レイヤーを追加しており、アプリがこれらの画像をHDRフォーマットで共有する場合は、この情報をそのまま残す必要がある。多くの画像共有サイトやSNSサイトでは、画像を圧縮して保存する際にゲインマップが自動的に取り除かれるため、HDR効果が失われてしまう。
一方、Googleメッセージは、ゲインマップをそのまま残すだけでなく、HDRモードでの画像表示をサポートしている。Ultra HDRの仕組み上、ユーザーはこのフォーマットの画像の送受信にあたって、それを意識する必要はない。
Ultra HDR画像は、ディスプレイの輝度と色域をフルに活用できるため、通常のJPEG写真よりも大幅に優れた画質を実現できる。この機能には、対応するHDRディスプレイと、画像をデコードできるソフトウェアの両方が必要だが、その他のデバイスでは、通常のJPEG画像として表示することが可能だ。
Ultra HDR画像のスマートフォンでの利用には、Android 14以上が必要で、デスクトップのユーザーは、グーグルのChromeブラウザや、アドビのLightroomやPhotoshopなどのアプリで表示できる。
(forbes.com 原文)