受賞作はいずれも重要であり、称賛に値するが「カルチャーインパクト」部門を強調している点が興味深く、好ましい変化を支援している5つの作品が選ばれた。中でも注目なのはPok Pokだ。私が高く評価している子どものためのデジタルトイルーム(おもちゃの部屋)で、選ばれた理由は、その心を落ち着かせるフィーリングと中毒性のないデザイン、そしてインクルーシブのためのミッションだ。
今年のベストiPhoneアプリはAllTrails。AllTrailsは2010年に発売され、南極を含む191カ国、42万のコースを集めたハイカーのためのグローバルプラットフォームだ。自然の持つ癒しの力に基づくもので、アウトドアで過ごす時間は私たち全員にとって不可欠だとメーカーは信じている。新たな機能として、国立公園のガイドが加わり、8カ国にわたる200カ所が登録されている。Live Activities機能では、ユーザーの進捗状況をロック画面で見ることができる。
誘い込むような文章と表現の完璧なアプリで、本格的ハイカーにも初心者にもアピールする、
AllTrailsは勝者にふさわしい作品だが、個人的には私が特に気に入っているiPhoneアプリのFlightyが受賞してもよかったと思っている。
今年のベストApple TVアプリはMUBIが受賞した。映画ストリーミングアプリで、すばらしい作品の数々をiPad、iPhoneあるいはApple TVに提供する。映画は国際的配給元から集められ、ペドロ・アルモドバル、シャーロット・ウェルズ、ジョー・ダンテなど、世代を超えた監督の作品が含まれている。
そしてカルチャーインパクト受賞作の1つであるProloquoは、発声が不自由な人たちのために作られたアプリで、簡単なインターフェースを通じて、iPadなどに話してもらえる。魅力的かつ効果的で、単語やイメージのブロックとドロップダウンメニューによって「I」「 me」「my」 などを選ぶことができる。
以下に全受賞作品のリストを載せた。リンクになっているのでそこからダウンロードできる(訳注:日本では利用できないものもある)。
アプリ
・iPhoneアプリ:AllTrails(AllTrails, Inc.)・iPadアプリ:Prêt-à-Makeup(Prêt-à-Template)
・Macアプリ:Photomator(UAB Pixelmator Team)
・Apple TVアプリ:MUBI(MUBI, Inc.)
・Apple Watchアプリ:SmartGym(Mateus Abras)