宇宙

2023.12.06

月面をVRで開発 月の詳細環境を再現するプロジェクト

プレスリリースより

月に宇宙船を着陸させる移転や、月面基地の建設場所の特定、または月面輸送車の移動ルートの設定などに役立てようと、月周回衛星のデータなどからリアルタイムに月面3D地図を構築する月面データプラットフォームの開発を、宇宙スタートアップYspace(ワイスペース)が開始した。

Yspaceは、惑星間の人や物資の輸送事業として、惑星から打ち上げる小型ロケットの開発を進めているが、月面開発のための月面データプラットフォーム事業も同時に行っている。月周回衛星のデータなどから月面の3D地図を構築し、VR空間で月面基地の整備や輸送のシミュレーションを可能にするというものだ。これにより、月面での活動が安全に効率的に行えるようになる。

月面3D地図は、探査活動やインフラ整備のほか、宇宙飛行士の訓練、プロモーション、教育やゲーム分野での利用も想定されている。実際に有人活動が始まってからも、逐次収集されるデータを反映して内容を充実させていく予定だ。YspaceのCEO川﨑吾一氏は、「未来の宇宙探査と月面開発における業界標準を確立し、月面に関する知識の拡充に貢献していきます」と話している。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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