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2023.11.30 18:00

iPhoneの新機能「NameDrop」は騒がれているほど危険なのか?

日下部博一
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(写真:Apple)

「NameDrop(ネームドロップ)」とは、私がパーティーでよくやって非難される行為という意味だけではない("name drop"には「有名人の名前を引き合いに出して自慢する行為」という意味がある)。NameDropは、米国時間2023年10月25日にiOS 17.1で導入されて以来、iPhoneやApple Watch間で連絡先情報を共有する機能としても知られている。だが、現在ニュースとなっているのは、警察やいくつかのウェブサイトがこの機能を危険だと指摘しているためだ。では、実際のところどうなのか?

AirDropに必要なもの

まず第一に、すべてのiPhoneとApple WatchがAirDropを利用できるわけではない。IOS17.1以降を搭載したiPhone、つまりiPhone XR以降の、第2、第3世代のiPhone SEを含む、今年のiPhone 15シリーズまでのiPhoneが必要だ。Apple Watchの場合、watchOS 10.1以降が動作している必要がある。つまり、Apple Watch Series 4以降が対象となる。

どのように機能するのか?

今こそ言おう、これはかなりクールな機能だ。あるiPhoneから別のiPhoneやApple Watchへと連絡先を共有したい場合、単に2つのデバイスを近づけるだけでいい。

そうすると、2つのiPhoneは互いに近くにあることを認識し、振動する。画面上で素晴らしいアニメーションが動き出して、画面の上部には今接続しているiPhoneの名前が表示される。ここから、連絡先情報が画面に表示され、相手に自分の電話番号やメールアドレスを共有するかどうか選択できる。それで完了だ。もう、「あなたの電話番号は? もしよかったら、この場で電話かけてもらえるかな?」といったやりとりは不要だ。そして、実際に電話が鳴ると、一瞬何が起こっているのか忘れて、電話に出なければと思う、ちょっと不快な瞬間もない。これって、私だけだろうか?

要するに、これは連絡先を簡単に共有できる素晴らしい方法だということだ。ただし、この機能は新しい連絡先を共有するためのものであり、友人の携帯電話に既に登録されている連絡先を更新することはできないという点に注意しよう。
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翻訳=酒匂寛

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