「3万8000ドルは、昨年5月のLUNAの崩壊直前におけるビットコインの価格であるため、重要な節目といえる」と、The Wolf Of All Streets Podcastのホストを務めるメルカーは指摘した。
「このエリアを上に抜けると、2022年以来の悪影響は事実上消滅する」と彼は付け加えた。
ビットコインの価格は今年100%以上も上昇したが、それでも2021年後半につけた史上最高値の6万ドルをはるかに下回っていることは指摘しておきたい。
直近のビットコイン価格の高騰を説明するにあたり、アナリストは複数の要因を指摘した。投資会社ガーバー・カワサキ・ウェルス・アンド・インベストメント・マネジメントのブレット・シフリングは、次のように述べている。
「まず最初に、ビットコインの相場はここ数週間、FRBの金利政策がソフトランディングするとの期待からリスクオンの姿勢で急騰した、米国のハイテク市場と緊密に連携していることが挙げられる。第1にバイナンスと同社の創業者のチャンポン・ジャオの米当局との和解のニュースは、うまく消化され、投資家は前向きに捉えている。市場のアカウンタビリティの向上は、近い将来ビットコインETFが承認されることへの継続的な期待にも良い兆しを見せている」
シフリングはまた、来年4月に起こると予想されるビットコインの半減期についても言及し「市場の参加者は、このイベントが今後の強気相場の主要なきっかけになることを期待している」と述べた。
投資会社デジタル・キャピタル・マネージメントのティム・エネキングも、SECが間もなく米国初の現物のビットコインETFにゴーサインを出すという期待への、市場参加者の反応について語った。
「ビットコインの上昇への期待は、2025年の巨大な強気相場の始まりとされる半減期が迫っていることや、ETFの承認が近づいているという噂に後押しされている」と、彼は述べている。
(forbes.com 原文)