ディズニーは、2週間に公開した『マーベルズ』も振るわない結果となったばかり。同作のオープニング週末興収は4610万ドルで、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品としては過去最低を記録し、前作の『キャプテン・マーベル』(2019年公開)の3分の1にも満たなかった。一部の業界専門家は、不振の原因を「スーパーヒーロー疲れ」と説明している。
同じくディズニーが手がけた『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』も、オープニング週末興収がわずか6000万ドル、全世界興収は3億8300万ドルで、製作費が3億ドル近いことを考えると期待を大きく下回った。「インディ・ジョーンズ」シリーズは第1作の公開から40年以上がたつが、最新作の北米興収はインフレ調整前の額でもシリーズ最低となった。
さらに今年公開で不発に終わったディズニー映画としては、『ホーンテッドマンション』がある。1億5000万ドルの予算に対して、北米オープニング週末興収はわずか2400万ドル、世界累計興収は1億1700万ドルだった。バラエティ誌はその原因について、7月という公開時期にあった可能性を報じている。当時、俳優の一斉ストライキが続いていたため、出演者が同作のPRをすることができなかった。また業界専門家からは、ハロウィーンに合わせて公開されるべきだったとの意見も出ている。
一方、今年公開されたディズニー映画の『リトル・マーメイド』と『アントマン&ワスプ:クアントマニア』は、予算の2倍以上の興収を記録したが、業界の予測を下回ったため、期待外れの結果と受け止められた。
ただデッドラインは、興行成績が振るわなくとも、」Disney+では好成績を残せる可能性があると指摘している。劇場興収が期待外れだった『エレメンタル』は、Disney+での配信開始から5日間で2640万回視聴され、同サービスで最も人気の作品の1つとなった。
(forbes.com 原文)