食&酒

2023.11.29

ハイチュウ「かむほど幸せ」は本当だった 幸福感の高さが判明

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森永の「ハイチュウ」やグミは子どもの大好物。しかし、どうしてあのクニクニしたお菓子が好きなのか。じつは、子どもたちがそれらを食べたときに連想するオノマトペと幸福感との間には関連性があった。ハイチュウのキャッチフレーズ「かむほど幸せ食感!」が数値的に証明されたのだ。

「さくさくしておいしいね」とか「ふわふわの食感」など、お菓子を食べたときの感触をオノマトペ(擬態語、擬声語)で表現することが多いが、森永製菓と電気通信大学は共同研究で、オノマトペと幸福感との関連性を、小学校を対象にしたアンケート調査とAIを使って解析した。それにより、ソフトキャンディーやグミの食感を表すオノマトペと幸福感との関係性が明らかになり、さらにハイチュウは、類似のお菓子のなかでも幸福感が高いことがわかった。

調査では、小学校5年生と6年生の男女57人に、ソフトキャンディー6種類とグミ6種類を2日間かけて1個ずつ食べ、それぞれにどれだけ幸せを感じるかを7段階で評価してもらった。また、10個のオノマトペに対してどう感じるかも答えてもらい、これらのデータをもとに、AIとオノマトペの研究者である電気通信大学副学長、坂本真樹氏が開発した感性評価AI「Hapina」でオノマトペから受ける印象を数値化し、幸福感との関係性を解析した。

この研究では、ハイチューの幸福度が有意に高かったことがわかったほかに、ソフトキャンディーには「高級」や「洗練」といった印象があるのに対して、グミには「おいしい」、「地味」といった印象があるなど、ソフトキャンディーとグミとでは幸福感の内容が微妙に違うこともわかった。

ハイチューを食べると幸せを感じることが数値的に示されたとはいえ、ハイチューに抗精神作用があるという話ではまったくない。あくまで、子どもたちがソフトキャンディーやグミを食べたときの幸福度を数値化したという研究だ。食べ過ぎには注意と、森永は釘をさしている。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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