セネデラによれば、AI分野に飛び込むためには2つの側面がある。1つは「AIを構築する人々」、もう1つは「AIを使用する人々」だ。AIを構築する人々、たとえばChatGPTを構築したOpenAIのチームのような人々は開発者だ。彼らは「ソフトウェアプログラマー」「データエンジニア」「マシンラーニングエンジニア」といった肩書きを持つ。
それに対して、AIをツールとして使用する側にいる人たちの間では「AIプロンプトエンジニア」「AIインテグレーションスペシャリスト」「AIコンテンツレビュアー」といった職種名が見られることになるだろう。
マーケターがどこに最も適合するかについて、セネデラは彼らがマーケティング関連の分野で「AIプロンプトエンジニア」の職に就くことができるかもしれないと示唆している。彼らは、優れたソーシャルメディア投稿のコピーを引き出すプロンプトを設計したり、AIに魅力的なアートデザインを作成させるためのプロンプトを案内する役割を担うかもしれない。また「AIトレーナー」としての仕事もある。これらの専門家は、特定の分野でAIがより良い結果を提供する方法を教える。
しかしセネデラは、マーケティング担当者がAIを肩書としてではなく、職務内容として使用することがより一般的になると考えている。「AIのスキル要件はほとんどの職種に浸透するでしょう。たとえば、ソーシャルメディアコーディネーターは、ソーシャルメディアカレンダーを作成するためにChatGPTの理解と使いこなしが求められるかもしれません。最終的には、AIはメールのように職場における一般的なスキルになるでしょう」
一般的に、セネデラは、企業は新しい技術を学び、採用することに興奮する従業員を求めていると指摘している。
「プロンプトエンジニアリングは真新しい分野です。専門家は(まだ)いません。それゆえにこれはユニークですばらしい機会なのです。1909年にライト兄弟の飛行機会社に応募するようなものだと思ってください。誰も飛行機の作り方を知らなかったし、ほとんどの人は飛行機が何かすら知りませんでした。ライト兄弟は、学ぶことに熱心な人々を必要としていました。AIの最新開発について熱意を持って語るあなたの能力は、あなたを際立たせるでしょう」
(forbes.com 原文)