宇宙

2023.11.27 15:00

11月の満月「ビーバームーン」が昇り、明け方には金星が輝く今週の夜空

ポセイドン神殿の向こうに昇る満月(Getty Images)

ポセイドン神殿の向こうに昇る満月(Getty Images)

今週は、2023年で最後から2番目となる満月「ビーバームーン」が昇るところを目にすることができる。特別なものは何もないが、春以来最も早い時間に昇る満月だ。

11月27日月曜日:11月の満月「ビーバームーン」

「ビーバームーン」は、ほかに「フロスティムーン(凍てつくような月)」や「ロングナイツムーン(長い夜の月)」などとも呼ばれ、この日の晩、東の地平線に色鮮やかに昇ってくる。

11月30日木曜日の未明:金星とスピカ

2023年のほとんどの間、日没後の空を支配していた金星は、朝の天体として1年を終えようとしている。明るい「明けの明星」となって姿を表す地球の姉妹惑星は、この日の未明、南東の空に昇り、その近くには乙女座で最も明るい星であるスピカが見える。スピカは太陽系から261光年離れた位置にあり、夜空で15番目に明るい星だ。

11月30日木曜日の夜:月とふたご座

冬の夜空で最も見つけやすい星座の1つ、ふたご座が帰ってきた。日没後の東の空に、2つの明るい星であるカストルとポルックスが、輝面比89%の欠け始めた月のすぐ近くに見える。双子たちは太陽系からそれぞれ52光年と34年離れていて、全天で46番目と17番目に明るい星だ。

12月3日日曜日:月とレグルス

深夜前頃に、輝面比65%の欠けていく月がしし座で最も明るい星レグルスとともに昇ってくる。地球から77光年離れたレグルスは、夜空で21番目に明るい星だ。

今週の天体:アンドロメダ銀河

今週は、この有名なアンドロメダ銀河を見つける絶好の機会だ。決して見つけやすくはないが、ある程度練習すれば、位置を突き止めることができる。肉眼でも見ることも可能だが、双眼鏡を使えばチャンスは大きくなる。

太陽系からおよそ250万光年離れているアンドロメダ銀河(別名M31)を見つけるには、まずW型の星座であるカシオペヤ座の位置を特定する。次にその近くにある4つの明るい星から成るペガススの大四辺形(秋の四辺形)を探す。アンドロメダ銀河は、両者の中間にあり、Wの2番目の「V」がまっすぐそこを指している。

各地の日の出/日の入り、月の出/月の入りの正確な時刻については、気象庁のウェブこちらのサイトなどを参照してほしい。

forbes.com 原文

翻訳=高橋信夫

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事