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2023.11.27

来年のiPhone 16、ProとPro Max両方とも「5倍光学ズーム」対応の見通し

iPhone 15 Pro Max(Shutterstock.com)

来年のiPhone 16 Proは今年のモデルよりも大幅にアップグレードされ、現状ではより大型のPro Maxモデルのみに搭載されている魅力的な機能が利用可能になりそうだ。

TF International Securitiesのアナリストでサプライチェーンの専門家、ミンチー・クオの最新レポートによると、来年のiPhone 16 ProとiPhone 16 Pro Maxの両モデルには5倍の光学ズームレンズが搭載される見通しで、アップルの最も強力な「テトラプリズム」長距離ズームカメラが初めて小型の「Pro」モデルにも搭載される。この結果「2024年にはこのカメラを搭載したiPhoneが前年比160%の伸びを見せるだろう」とクオは述べている。

クオは、以前からこのiPhone 16 Proのアップグレードを予想しており、今年初めには、テトラプリズムレンズメーカーのLargan Precision(大立光電)の製造上の問題により、iPhone 15 Proには、このレンズが搭載されないという予想を的中させていた(現行モデルのiPhone 15 シリーズではPro Maxにのみテトラプリズムレンズが搭載されている)。

今回のレポートでクオは、Larganがテトラプリズムレンズの組立工程で「大幅な改善」を行い、2023年第3四半期の生産歩留まりを、以前の約40%から70%以上に伸ばしたと指摘した。これにより、特にアップルとファーウェイからのこのレンズに対する需要が増加し、2024年の総注文が130%増加したとクオは述べている。

しかし、テトラプリズムレンズの入手可能性が高まることは、iPhoneユーザーにとっては朗報だが、この事実だけで、アップルがiPhone 16 Proに5倍の望遠レンズを搭載することが保証されるわけではない。クオの予測は正しいかもしれないが、ケースの物理的な制約や、アップルが今後2つのProモデルの間で維持するかもしれない差別化要因など、他の要素も絡んでくるだろう。

それでも、これまで最高のカメラを得るために、より大きくより高価なPro Maxモデルの購入を余儀なくされてきた、iPhoneファンにとって、これはうれしいニュースに違いない。来年のiPhone 16 Proに5倍の望遠レンズが搭載されることは、多くの人々に歓迎されることになりそうだ。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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