米国の都市は?
米国で暮らす外国人たちは、2023年はあまりハッピーではなかったようだ。昨年2022年には、20位以内にマイアミとニューヨークがランクインしていたが、今年はというと、20位以内に入った米国の都市はゼロなのだ。ニューヨークは39位で、昨年の16位から順位を下げた。また、マイアミは回答数が少なかったため、今年のランキングには含まれなかった。
インターネーションズによると、ニューヨークがランクダウンした要因は、この都市に住む外国人が生活のさまざまな面で苦労しているからで、なかでも響いたのは生活費の高さだ。
「雇用市場は非常に活気づいているが、ワークライフバランスが悪化している」と、インターネーションズは説明する。「生活の質に対する満足度もかなり低いが、少なくとも、レジャーの選択肢は多く、外出の機会も多い」とのこと。
悪いところばかりではない。ニューヨークはレジャーの充実という項目で6位、料理の豊富さや外食の選択肢の多さでは2位に選ばれた。
外国人が最も暮らしにくい都市は?
世界各地に住む外国人にとって「最も暮らしにくい都市」に選ばれたのは、イタリアのミラノだ(総合ランキングで最下位の49位)。48位は同じくイタリアの都市ローマ、47位がカナダのバンクーバーだった。「イタリアの2大都市であるミラノとローマで暮らす外国人は、共通する問題を多く抱えている」とインターネーションズは説明する。「今回の調査では、指標5項目のうち4項目が、下から10位以内だった。外国人が特に不満を抱いているのが、生活の質の低さと、劣悪な労働条件だ。一方、バンクーバーはそこで暮らす外国人が最も不幸な都市(49位)であり、生活費(49位)で最も苦労する場所である」
外国人が最も暮らしやすい都市ベスト20とワースト10は以下のとおり。全ランキングを確認したい人は、こちらをご覧いただきたい。アンケート回答者のコメントも読むことができる。
外国人が暮らしやすい都市ベスト20
1位:マラガ(スペイン)2位:アリカンテ(スペイン)
3位:バレンシア(スペイン)
4位:ラアス・アル=ハイマ(アラブ首長国連邦)
5位:アブダビ(アラブ首長国連邦)
6位:マドリード(スペイン)
7位:メキシコ・シティ(メキシコ)
8位:クアラルンプール(マレーシア)
9位:バンコク(タイ)
10位:マスカット(オマーン)
11位:ドバイ(アラブ首長国連邦)
12位:リスボン(ポルトガル)
13位:バルセロナ(スペイン)
14位:アムステルダム(オランダ)
15位:ナイロビ(ケニア)
16位:チューリッヒ(スイス)
17位:アテネ(ギリシャ)
18位:ストックホルム(スウェーデン)
19位:ルクセンブルク・シティ(ルクセンブルク)
20位:ハーグ(オランダ)
外国人が暮らしにくい都市ワースト10
49位:ミラノ(イタリア)48位:ローマ(イタリア)
47位:バンクーバー(カナダ)
46位:ハンブルク(ドイツ)
45位:ベルリン(ドイツ)
44位:ダブリン(アイルランド)
43位:イスタンブール(トルコ)
42位:ロンドン(英国)
41位:パリ(フランス)
40位:ソウル(韓国)
(forbes.com 原文)