論文の主執筆者で、オランダ宇宙研究所(SRON)のシニアサイエンティスト、ミキール・ミンは「砂の雨滴は、より深部の非常に高温な層で蒸発し、その結果として生じるケイ酸塩の蒸気は効率的に上部へ戻り、そこで再凝結して再びケイ酸塩の雲を形成する」と説明する。「これは地球上の水蒸気と雲の循環に非常に似ているが、雨滴は砂でできている」
トランジット法
NASAによると、WASP-107bは主星の公転軌道を1周するのに5.7日かかり、主星からの距離は0.055AU(AU=天文単位)で、地球と太陽の距離の5%となっている。2017年にトランジット法を用いて発見された。惑星が恒星の前を横切る際の、星の光のわずかな減光を検出する手法だ。地球の観測者の視線が、恒星系内の系外惑星を側面から捉える場合にしか有効ではないが、これまでに発見されている系外惑星全体の約3分の2は、この方法で見つかった。「JWSTは系外惑星の特性解析に大変革をもたらしており、これまでにない知見を驚くべきペースで提供している」と、デシンは指摘した。
(forbes.com 原文)