宇宙

2023.11.24

11月末の満月「ビーバームーン」は日没後、オレンジ色に輝く姿を披露する

ニューヨーク市ハドソンヤードの展望台「エッジ」の後ろに見える「ビーバームーン」、2021年11月16日(Getty Images)

「ビーバームーン」、別名「フロスティムーン」あるいは「ロングナイツムーン」とも呼ばれる11月の満月について、正確にいつ、どこで、どうやって、その最も大きく明るくカラフルな姿を見ることができるかを以下に紹介する。

「ビーバームーン」はいつか?

「ビーバームーン」が満月になる瞬間は、米国東海岸では11月27日午前4時16分(日本時間午後6時16分)だが、見るのに最適な時間はこの日の夕方に昇ってくる時だ(訳注:東京の月の出は午後4時8分)。

「ビーバームーン」がオレンジ色に見える理由

レイリー散乱」という言葉を聞いたことがあるだろうか?

「ビーバームーン」は、夕暮れ時に東の地平線に現れるときが最も大きく、美しく見える。15~20分ほどの間、月はオレンジ色に見える。それは、地球大気の最も密な部分を通して見ているためだ。波長の長い赤やオレンジ色の光は、波長の短い青い光よりも大気を通過しやすいため、多くの粒子と衝突し、散乱を起こす。夕焼けの赤い色も同じ原理で説明できる。

「ビーバームーン」が最も美しく見えるタイミング

満月は、太陽が西に沈んだ直後、東の地平線上に現れるところを見るのが最も美しい。米国東部標準時の27日午前4時14分午後6時6分、ビーバームーンの地球に面した側が、正確に100%輝く。しかし、この満月を見るのに最適なのは同じ日の夕方の月の出のタイミングだ。

11月27日月曜日

・ニューヨークでは、日の入が午後4時31分EST、月の出が午後4時30分EST
・ロサンゼルスでは、日の入が午後4時45分PST、月の出が午後4時56分PST(満月の瞬間は午前1時16分PST)
・東京では、日の入が午後4時29分、月の出が午後4時08分、満月の瞬間は午後6時16分

11月28日火曜日

・ロンドンでは、日の入が午後3時58分GMT、月の出が午後4時13分GMT(満月の瞬間は午前9時16分GMT)

「ビーバームーン」を見る方法

どこか東に面した高いところへ行くか、東向きの海岸を訪れると、いずれも地平線・水平線の開けた視界が得られる。そして「ビーバームーン」の最高の眺めを楽しめる、天候が許せば。肉眼で完璧な景色を見られるが、双眼鏡は驚きのクローズアップをもたらすだろう。

次の満月はいつ?

「ビーバームーン」の次の満月である「コールドムーン」は、日本時間2023年12月27日水曜日、午前9時33分に満月の瞬間を迎える。この冬最初の満月であり、2023年の満月13回の最後でもある。

各地の日の出/日の入り、月の出/月の入りの正確な時刻については、気象庁のサイトこちらのサイトなどを参照してほしい。

forbes.com 原文

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