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2023.11.23 13:00

エヌビディア、AIブームを追い風に売上高・利益とも2期連続で過去最高

カリフォルニア州、サンタクララのエヌビディア本社(jejim, Shutterstock)

カリフォルニア州、サンタクララのエヌビディア本社(jejim, Shutterstock)

エヌビディアは現地時間11月21日午後、またも好調な四半期決算を報告した。シリコンバレーの半導体最大手は、人工知能の爆発的ブームの中、急激な成長を続けている。
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エヌビディアは8~10月期の決算で、売上高181億ドル(約2兆6800億円)を達成。過去最高だった前四半期の162億ドル(約2兆4200億円)を突破し、前年同期を206%上回った。

利益も好調で、1株あたり利益4.02ドル(約600円)、純利益92億ドル(約1兆3600億円)は、やはり前四半期に記録した過去最高の1株あたり利益2.48ドル(約370円)、純利益62億ドル(約9200億円)を大きく上回った。

FactSetによると、アナリスト予想の平均は1株あたり利益が3.37ドル(約503円)、売上高が162億ドル(約2兆4200億円)だった。
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エヌビディアの収益成長を主に牽引したのは、同社のAIを中心とするデータセンター部門の発展で、同四半期に145億ドル(約2兆1600億円)の売上をもたらし、前年同期から279%伸びた。

同社は第4四半期の売上高見通しを約200億ドル(約3兆円)と発表し、アナリスト予想の180億ドル(約2兆7000億円)を上回った。

好調な業績と見通しだったにもかかわらず、エヌビディアの株価は時間外取引で下落した。これは決算報告書の中で唯一の傷に投資家たちが着目したためと思われる。エヌビディアのコレット・クレス最高財務責任者(CFO)は決算書の注意書きで、米国の新たな規制によって、エヌビディアの中国企業向けデータセンターの売上が「著しく」減少することを警告した。

1259%。これは、エヌビディアの第3四半期の増益を年間ベースに外挿した数値だ。

エヌビディアは「ソフトウェアとAIソリューションにおいて群を抜いている」と、Rosenblattのアナリストであるハンズ・モーゼスマンは11月20日、決算をプレビューしたメモに書いている。モーゼスマンによるエヌビディア株の12か月目標株価は1100ドル(16万4000円)と、FactSetが追跡調査しているどのアナリストよりも高く、21日終値の499ドル(約7万4000円)から2倍以上になると見ている。

今年エヌビディアの時価総額が9000億ドル(約134兆円)近くまで激増したことが示すように、AIブームを株主の価値に転換する同社の能力について、真っ向から疑う者はほとんどいない。そしてエヌビディアの企業価値評価は依然として高い。21日の終値による12か月先予想株価収益率(PER)は約120で、S&P 500企業の平均的なPERの約20を遥かに上回っている。さらに言えば、米国の1兆ドル企業で株価収益率が次に高いのは、マイクロソフトの約35だ。

エヌビディアは生成AIテクノロジーの大部分を支える半導体チップを販売しており、顧客にはマイクロソフト傘下のChatGPTメーカーであるOpenAIもいる。エヌビディアはドットコムブームの1999年に初めて上場し、その時価総額は過去20年間に30億ドル(約4500億円)以下から1兆2000億ドル(約179兆円)へと約400倍も急増した。共同創業者で30年にわたりCEOを務めるジェンスン・フアンは、それに応じて自身の純資産も莫大に成長させており、フォーブスの最新の推定による彼の純資産は440億ドル(6兆5000億円)以上、世界第46位だ。

forbes.com 原文

翻訳=高橋信夫

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