シアーの過去のX(旧ツイッター)の投稿を確認すると、現在40歳の彼は、ニール・ストラウスが書いた口説きテクニックの本『ザ・ゲーム 退屈な人生を変える究極のナンパバイブル』に関する議論に参加し、デートや女性の口説き方について、しばしば長々と考察していた。
「デート自体には非対称的な見返りがある。ほとんどの女性は、それが最終的に交際につながる場合にのみ興味を持つ。男性はマッチングに積極的で、初デートにも積極的で、カジュアルなセックスなどにも積極的だ」と彼は述べていた。
彼は5月の投稿で「女性は後腐れのない関係をゲットできるが、男性は長期的なコミットメントを得ることができる」と述べていた。また、8月には「アプリ用の口説き文句を書くのに生成AIを使う」とも書いていた。
フォーブスは、シアーにコメントを求めたが、この記事の公開までに返答はなかった。
彼は、TwitchのCEOを務めていた際に、セクハラの苦情への対応で批判にさらされたこともあった。あるTwitchのストリーマーは、シアーが彼の質問を「笑い飛ばし」、コメントを拒否したと主張した。シアーはこの申し立てに対する釈明を公開し、名乗り出た被害者の勇気を称え、女性や有色人種のコミュニティを支援することを約束していた。
OpenAI社員はシアーのCEO就任に反発
19日に、シアーはOpenAIの暫定CEOとしての新しい役割についてツイートし「一生に一度の機会だ」と思い、その職務を引き受けたと説明した。17日金曜日にOpenAIの取締役会がアルトマンの解任を決定して以降、同社の内部は混乱をきわめていた。マイクロソフトのサティア・ナデラCEOは19日夜に、アルトマンとOpenAIの共同創業者で元社長のグレッグ・ブロックマンが新たなAIチームを率いるために同社に加わると発表した。一方、OpenAIの従業員の大半は、アルトマンがCEOに復職しなければ会社を去ると取締役らを脅していた。
ニュースサイトThe Vergeによると、OpenAIの従業員らは、シアーが同社のCEO就任するという発表に「ファック・ユー」の絵文字で反応したという。また、同社の投資家であるビノッド・コースラは、シアーの辞任を公に要求している。