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2023.11.21 16:30

OpenAI崩壊、最大の勝者となったマイクロソフトとナデラCEO

しかし、その後もマイクロソフトは、AI分野におけるで競争でグーグルに先を越されていた。グーグルは、ChatGPTの基盤となった言語モデルのトランスフォーマーを開発し、戦略的ゲームである囲碁で人間を打ち負かすAIマシンを構築していた。

しかし、マイクロソフトは早くからOpenAIに賭けており、2016年にOpenAIは、マイクロソフトのAzureを主要なクラウドパートナーに採用した。そして、両者の距離が縮まるにつれて、Azure上に構築されたAI技術やGithubとの協業など、より多くのコラボレーションが生まれていった。そしてOpenAIは、大規模言語モデル(LLM)のGPT3や、AI写真ジェネレーターのDALL-Eなどの画期的なプロダクトを発表した。

その過程でマイクロソフトは、OpenAIに30億ドルの投資を行った。ナデラは2019年にOpenAIと新たな提携を結んだ際に「私をわくわくさせるのは、2つの組織が持っているチャンスだ」と述べていた。

その後、グーグルとアマゾンがOpenAIの元メンバーが設立した企業のAnthropic(アンソロピック)を支援した一方で、ナデラは、OpenAIとの関係を深め、2023年1月には数十億ドルを追加で投資した。そして、その年の秋にリリースされたのが、テック界が久しぶりに目にした最も示唆に富むプロダクトであるChatGPTだった。

AI分野のリーダーとしてのナデラの将来は、今後もアルトマンと密接に結びついているように見える。今月初め、ナデラはOpenAIの初の開発者会議にサプライズで登場し「私たちの一番重要な仕事は、みなさんが最高のプロダクトを世に送り出すための基盤を構築することです」と世界のAI研究者らに語りかけた。

アルトマンはナデラの発言に同調し「私たちはテクノロジー分野で最高のパートナーシップを築いています」と述べていた。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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