米紙ウォール・ストリート・ジャーナルによれば、OpenAIの従業員数は約770人。
メディア各社が一斉に報じたところによると、従業員たちは取締役会に宛てた書簡で、取締役会には同社を「監督する能力がない」と批判。取締役会が「サム・アルトマンを解雇し、(社長の)グレッグ・ブロックマンを取締役会から解任したプロセスは、この取り組みすべてを危険にさらし、われわれの使命と会社を損なった」と指摘した。
また、取締役会が「会社の最善の利益に反して」ミラ・ムラティ暫定CEOを交代させたと批判。取締役会が辞任し、「会社を安定した状態で前進させることができる有能な取締役会を配置する」べきだと主張した。
従業員はまた、取締役会が辞任してアルトマンとブロックマンを復職させない限り、OpenAIを退社し、2人が率いるマイクロソフトの新しい人工知能(AI)研究部門に参加すると表明。マイクロソフトが「OpenAIの全従業員のための役職があることをわれわれに確約した」ことを明らかにしている。
書簡に署名した従業員の1人で、同社の主任サイエンティストかつ取締役のイリヤ・サツケバーはX(旧ツイッター)への投稿で、「取締役会の行動に参加したことを深く後悔している。会社を傷つけるつもりはなかった」と表明した。
(forbes.com 原文)