ナデラはX(旧ツイッター)への投稿で、アルトマンとブロックマンが「同僚と共に」マイクロソフトで「高度なAIを研究する新設のチーム」を率いると説明。OpenAIの従業員がアルトマン、ブロックマンに続いて同社を辞めてマイクロソフトに移ることを示唆したが、具体的な名前は挙げていない。
一方で、OpenAIとの提携についてはこれまで通り継続する意向を示し、「製品のロードマップに自信を持っている」と述べた。続く投稿では、アルトマンが新部門のCEOを務めると説明。新部門はGitHubやMojang Studios、LinkedInといった他のマイクロソフト傘下企業と同様、独立した形で運営されると述べた。
ナデラの発表を受けて、アルトマンは「ミッションは続く」とXに投稿。ブロックマンはコメントしていない。
アルトマンは17日にOpenAIの取締役会から突然解雇された。同社は発表で、解雇はアルトマンが「取締役会とのやり取りにおいて一貫して率直でなかった」ためと説明。アルトマンの「OpenAIを今後も率いる能力」をもはや信頼していないとも指摘した。
取締役会の決定を受けて、OpenAIの社長で共同創業者のブロックマンは同日に辞職を表明。OpenAIの主要な出資企業各社は週末にアルトマンのCEO復帰を画策したが、取締役会は19日、アルトマンの後任としてライブストリーミング配信会社Twitch(ツイッチ)のエメット・シア元CEOを指名した。
BingチャットやWindows Copilot、Github Copilotなど、マイクロソフトが現在提供しているAI活用サービスの多くは、OpenAIの技術に基づいている。アルトマンとブロックマンがマイクロソフトに迎え入れられたのは、OpenAIの技術に代わるものを構築するためなのか、あるいは全く別の何かに取り組むためなのかはわからない。
ナデラは投稿で、マイクロソフトはOpenAIを信頼しており、「エメット・シアとOpenAIの新経営陣のことを知り、共に働くのを楽しみにしている」と述べた。
(forbes.com 原文)