2023.11.21

2024年の旅行トレンドは「デュープ」や禁酒、エクスペディアが予想

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年末が近づくなか、観光業界は2024年の旅行に関する「バズワード」を見据えている。それは、引き続き「リベンジ旅行」になるのだろうか、それとも「セット・ジェッティング(ドラマなどのロケ地を訪れる聖地巡礼)」、あるいは「ワーケーション」になるのだろうか?

オンライン旅行代理店の米エクスペディア・グループは、運営する旅行予約サイトのホテルズドットコム、バケーションレンタルのVrbo(ヴァーボ)が収集したデータと、世界の旅行者およそ2万人を対象に実施した調査の結果に基づき、今後の旅行のトレンドに関するレポートを公表した。

以下、レポートが予想する2024年の旅行トレンドを紹介する。

・旅先は「デュープ」を選択

TikTokなど、SNSでは少し前から、旅行に関連して「dupe」(「そっくりなもの」を意味するduplicateの略)という言葉が目立つようになっている。インフルエンサーたちが取り上げ、トレンドとなっている「デュープ」な旅先とは、本当に行きたい場所の代わりとなる、より安価な場所だ。

例えば、ギリシャなら混雑するサントリーニ島よりも、あまり知られていないパロス島、ロンドンなら代わりにリバプール、スキー旅行ならスイスのツェルマットよりも札幌が勧められている。

・ツアー・ツーリズムが人気

2023年にテイラー・スウィフトとビヨンセが行ったワールドツアー、「The Eras Tour(エラズ・ツアー)」と「Renaissance(ルネッサンス)」は、各地のコンサート会場に多くのファンを呼び込み、観光業支援につながった。

エクスペディアは、こうした「ツアー・ツーリズム」は2024年も、多くの人にとって旅行のきっかけになるとみている。調査では、回答者の40%以上が「訪れたことがない場所でのコンサートにも行きたい」と答えている。

ツアー・ツーリズムに関連して注目されている都市には、バーミンガム(英国)、アントワープ(ベルギー)、ワルシャワ(ポーランド)などが含まれている。これらの都市でのホテルの1泊料金は平均150ドル(約2万2000円)未満となっている。

・禁酒の旅

低アルコールやノンアルコールの飲料を好む人が増加している。欧米を中心に広まっている「ドライ・ジャニュアリー」と「ソバー・オクトーバー」(それぞれ1月、10月は禁酒するという取り組み)なども、それを後押ししている。
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編集=木内涼子

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