販売計画はまだ準備中であり、高度なデバイステストが行われているとガーマンは述べている。彼は、2週間前のニュースレターで、Vision Proがまず米国限定で発売され、年末までに英国やカナダを含む他の諸国で発売される見通しだと述べていた。
ニュースサイト9to5Macは、このヘッドセットの発売が慎重に行われ、アップルストアには専用コーナーが設けられ、オンライン販売も行われると述べている。
MRヘッドセットは、まだ珍しいデバイスであり、アップルが慎重になるのも理解できると筆者は考えている。さらに、Vision Proには眼鏡をかけているユーザー向けに処方レンズが用意されるため、在庫管理がより複雑になることも予想される。
一方、アップルが先日リリースしたiOS 17.2のパブリックベータ版には、Vision Proで「空間ビデオ」と呼ばれる、MR空間での3D立体映像の再生を可能にする機能が盛り込まれており、iPhone 15 ProやiPhone 15 Pro Maxで、このビデオを撮影できると報じられている。このことも、Vision Proのリリースが近づいたことを示している。
アップルが、3月にVision Proの発表を先送りしたことは、理に適ったことだと筆者は考えている。同社は、しばしば春のイベントでiPadの新モデルを発表しており、2024年はiPadの全モデルを刷新するとも報じられている。それと同じタイミングでアップルはVision Proを送り出すのかもしれない。
アップルは、万全の準備を整えた後にVision Proをリリースするはずだ。そのため、発売が3月に延期されるというのは、理解できる話だと筆者は考えている。
(forbes.com 原文)