参考になるのが、米シンクタンクの外交政策研究所のアナリスト、ロブ・リーがネットで公開した画像だ。ウクライナ軍のぬかるんだ塹壕を覆うネットや、ロシア軍の塹壕の出入り口を覆う金属製のメッシュなどが見られる。
歩兵らは小型ドローンがいかに危険なものであるかを理解している。特に、スピードがあり、遠隔から操作する一人称視点(FPV)のモデルは要注意だ。いかに危険かは、ここ数週間で繰り広げられたドローン攻撃からも明らかだ。
FPVドローンを塹壕襲撃兵器として飛ばしているロシア軍のドローン部隊は、塹壕を保持していたウクライナ軍の歩兵を数人殺害し、命拾いした歩兵らを散り散りにした。
Soldiers from Ukraine's 24th Mechanized Brigade in muddy trenches with a counter-UAV net.https://t.co/2eyUAf4K91https://t.co/T8MY6Ku9eX pic.twitter.com/uJvSkXUNx4
— Rob Lee (@RALee85) November 16, 2023
別のウクライナ軍のドローンは、ロシア軍の歩兵部隊が大破した装甲車の中に隠れるところを観察。爆発物を搭載した2機目のFPVドローンが、装甲車の開いたハッチから入り込んで爆破した。
米シンクタンクの戦略国際問題研究所の非常勤上級研究員を務めるサミュエル・ベンデットは、爆発物を搭載した小型ドローンは「あらゆるところにいる」と話す。
そのため、当然のことながら、ドローン防衛も至る所で見られる。「ドローンやFPVタイプの無人航空機(UAV)に対するさまざまな防衛手段、例えばコープケージ(鳥かご装甲)やスラット装甲、丸太やそれに類するものが使われている」(ベンデット)
Counter-FPV screen on a Russian defensive position in Kherson Oblast.https://t.co/MWl17VaIYV pic.twitter.com/hhRPGjbnSc
— Rob Lee (@RALee85) November 16, 2023