顧客はアマゾンのサイト上で、自分の地域で購入可能なヒョンデ車をモデルや色、機能に基づいて検索し、希望する支払い方法とローン、ディーラーで受け取るか、自宅まで配送してもらうかを選んだ上で購入できる。
両社の提携により、ヒョンデ車には2025年からアマゾンの音声アシスタント「アレクサ」が搭載され、交通情報や天気予報をたずねることができるようになる。
業界調査会社コックス・オートモーティブが2022年に行った調査では、81%の顧客がオンライン小売サービスによって自動車購入のプロセスが改善されたと回答。また、電気自動車(EV)の購入者は、ガソリン車の購入者に比べて、オンラインで完全に車を購入する傾向が強かった。
アマゾンは2016年、車や自動車部品・アクセサリーを購入する際の情報収集に役立つウェブサイト「アマゾン・ビークル」を立ち上げた。同社はまた、一部の自動車ブランド向けにデジタルショールームを開設し、直接購入はできないものの、車を調査・比較できるようにした。
近年、EV大手テスラや、アマゾンが支援するEVスタートアップのリビアンなどの自動車メーカーが、車のオンライン販売を開始している。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルによると、他の自動車会社は、メーカーがディーラーを迂回することを禁止するフランチャイズ法が障害となり、オンライン販売の展開ができないでいる。フォードのジム・ファーリー最高経営責任者(CEO)は今年9月、消費者に直接自動車を販売できるようになれば、1台あたり約2000ドル(約30万円)のコスト削減が可能になると指摘した。
(forbes.com 原文)