サービス

2023.11.18

アマゾンが自動車事業に参入 米国でヒョンデ車ネット販売へ

JHVEPhoto / Shutterstock.com

アマゾンは来年から、米国でヒョンデ製自動車のオンライン通販を開始する。両社が16日、発表した。自動車メーカー大手が提供していない消費者直販サービスで、自動車事業に参入する。

顧客はアマゾンのサイト上で、自分の地域で購入可能なヒョンデ車をモデルや色、機能に基づいて検索し、希望する支払い方法とローン、ディーラーで受け取るか、自宅まで配送してもらうかを選んだ上で購入できる。

両社の提携により、ヒョンデ車には2025年からアマゾンの音声アシスタント「アレクサ」が搭載され、交通情報や天気予報をたずねることができるようになる。

業界調査会社コックス・オートモーティブが2022年に行った調査では、81%の顧客がオンライン小売サービスによって自動車購入のプロセスが改善されたと回答。また、電気自動車(EV)の購入者は、ガソリン車の購入者に比べて、オンラインで完全に車を購入する傾向が強かった。

アマゾンは2016年、車や自動車部品・アクセサリーを購入する際の情報収集に役立つウェブサイト「アマゾン・ビークル」を立ち上げた。同社はまた、一部の自動車ブランド向けにデジタルショールームを開設し、直接購入はできないものの、車を調査・比較できるようにした。

近年、EV大手テスラや、アマゾンが支援するEVスタートアップのリビアンなどの自動車メーカーが、車のオンライン販売を開始している。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルによると、他の自動車会社は、メーカーがディーラーを迂回することを禁止するフランチャイズ法が障害となり、オンライン販売の展開ができないでいる。フォードのジム・ファーリー最高経営責任者(CEO)は今年9月、消費者に直接自動車を販売できるようになれば、1台あたり約2000ドル(約30万円)のコスト削減が可能になると指摘した。

forbes.com 原文

翻訳=上西雄太・編集=遠藤宗生

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事