そんなモバイルゲームの世界市場を分析したレポートが、Sensor Towerから公開されている。
それによると、2019年以降、モバイルゲーム82タイトルの世界収益が5年連続で1億ドル(約150億円)を超えており、82タイトルの世界累計収益は、合計で2200億ドル(約33兆円)を超えているという。
市場としては、世界をターゲットにしたモバイルゲームが30タイトル、アメリカをターゲットにしたタイトルが28と合わせて70%を超え、日本も12タイトルと世界的に見ればシェアの高い市場になっている。
ゲームタイトルの傾向としては、長く続いて競争心も煽れるストラテジーやPRG系が多く、続いて高いのがパズル系となっている。面白いのがアメリカ市場ではカジノ系のボードゲームタイトルが多く占めているところ。また、アメリカ市場でその地位を維持すべく多くの広告費が投じられており、Plarium Gamesの「RAID: Shadow Legends」では、過去1年間に8000万ドル(約120億円)を超えるとしている。
さらに、Tencent、Playrix、Activision Blizzardなどのパブリッシャーは複数のタイトルで高収益を上げており、高い競争力を示している。
筆者もよくモバイルゲームをするが、ここに挙げられた82タイトルのうち、いくつかのタイトルを実際にプレイしている。ゲームを続けたい、相手に勝ちたいという気持ちにさせるのがうまく、広告を見せられてもプレイしたいという気になったり、このぐらいの金額なら課金しても、と思わせる設定がうまいと感じている。もちろんゲーム性は重要だが、いかに長くプレイしてもらい、高収益を得られるのか。パブリッシャーとプレイヤーとの駆け引きが高収益を続けるポイントとなりそうだ。
出展:Sensor Tower「2023年世界の年間収益が1億ドルを超える高収益人気モバイルゲームの特徴と傾向」より