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2023.11.18 12:30

1社だけじゃない。まちの企業とファンをつなぐ「集」のチカラ

本連載「仕事には夢を まちづくりには愛を」の前回は、大阪・八尾から始まったアトツギたちによる産業観光「FactorISM」の取り組みを紹介しましたが、今回は、私が友安製作所のまちづくりについて。友安製作所では「Add Colors to everyone’s Life ー世界中の人々の人生を彩り豊かにする」というビジョンのもと、6つの事業を展開しています。
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EC、カフェ、工務店、メディア、レンタルスペース、そして私が立ち上げたまちづくり──これら6つの事業を通じて、自分たちの製品やサービス、プラットフォームなどを世界中の人々が利用することで「(皆さまの)人生に彩りを加えたい」という考えのもと日々活動しています。

個性や価値観、趣味、趣向を、それぞれが自由に表現し、それをお互いに尊重し合うことが、彩りにつながる。また、ひとりひとりが、ほかの誰でもない自分の色の生き方ができたら、色とりどりな明るい社会が実現すると考えています。

私が友安製作所にジョインする前は、友安製作所の3代目、代表取締役社長の友安啓則が「世界中の人々のくらしを彩り豊かにする」とビジョンを掲げ、活動してきたものに、まちづくりが加わり、くらしからより大きな概念に挑戦し続ける会社を目指し、「Home → Lifeへ」と大きく舵を切りました。

では、この大きなビジョンを一つの会社だけで実現するのか。答えは「No」です。会社の成り立ちからも、様々な仲間、協力会社の皆さまと共に創っていく精神のもと、このビジョンの実現に向けて歩みを進めています。

関わりしろとタッチポイント

友安製作所は、1948年(昭和23年)にネジを製造する会社として誕生しました。その後、住環境が和室から洋間、洋室文化へと変化を遂げる中、針金を曲げてカーテンフックを製造する会社へと変貌を遂げてきました。そして3代目が入社したのを皮切りにカーテンやカーテンレールを輸入販売するEC事業を立ち上げ、その後、「世界中の人々のくらしを彩り豊かにする」ために、顧客接点、タッチポイントを増やすべく、カフェ事業などくらしに関する事業を展開してきました。

まちづくり事業は、タッチポイントの最たるもので起業家、中小企業、一般の方、行政など様々な「関わりしろ」をつくる事業でもあります。公共性の高い「みせるばやお」や「FactorISM」などのプロジェクトをはじめ、起業家やアトツギ育成塾などありとあらゆる方々とのタッチポイントが創出されます。
今年開催されたFactorISM2023の様子。まちこうばとまちの人をつなぐ

今年開催されたFactorISM2023の様子。まちこうばとまちの人をつなぐ

友安製作所では、私が入社する前の2017年から地域や社会とのタッチポイント、いわば接続詞をつくるためのプロジェクトとして「トモヤスセイサクショフェスタ」(以下、トモフェスと略します)を開催しています。協力会社さんとともにインテリアを楽しむ人をつくるためにDIYワークショップを行ったり、地域還元としてアウトレットセールや地元の飲食店さんとコラボレーションしてイベントを運営しています。
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文=松尾泰貴

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