YouTubeによると「ドリームトラック」と呼ばれる実験的なAI機能によって「選ばれた米国のクリエイターたち」が、YouTube「ショート」用の30秒トラックを生成できるようになる。
16日から、ドリーム・トラックによって音楽を生成できるのは、アレック・ベンジャミン、チャーリー・プース、チャーリ・XCX、デミ・ロヴァート、ジョン・レジェンド、パプース、シーア、T-ペイン、トロイ・シヴァンら9組のアーティスト。
歌詞、楽器、声といったすべての要素がAIツールによって生成されるとYouTubeは述べ、このソフトウェアはグーグルのDeepMindによる「これまでで最も先進的な音楽生成モデル」である「Lyria(リリア)」を搭載していると付け加えた。
YouTubeの重役であるライアー・コーエンとトニ・リードは、9人のアーティストは全員「音楽におけるAIの未来を形作る」ことを選択し、AIツールがどのように「自分たちが可能だと思っていたことの限界を押し広げる」のに役立つのかについて「強い好奇心」を持っていると述べた。
YouTubeは、鼻歌から新しいギターリフを作り出したり、ポップトラックを「レゲトン風」にするようなAIツールの開発を考えており、今年後半にはミュージック・AI・インキュベイターの参加者が試せるようになる可能性があるとも述べた。
この新しいツールのデモ動画では、ドリームトラックを使って「正反対の人がいかに惹かれあるかについてのバラード、アップビートなアコースティックで」というプロンプトからチャーリー・プース風のトラックを作ったり「フロリダの晴れた朝、R&Bで」からT-ペイン風のトラックを作ったりする様子が紹介されている。