新機能の焦点は、フォトギャラリーのフィードを整理整頓することだ。似たような写真を自動的にグループ化し、文書やスクリーンショットなどの画像はそれぞれ専用のアルバムに入れて分離する。結果的にフォトギャラリーをスクロールしていく時間が大幅に短縮され、目当ての写真をずっと早く見つけられるようになる。
Photo Stacks(フォトスタック)機能で写真を整理する
最も重要なアップグレードは、先週すでに一部がリークされていた「Photo Stacks(フォトスタック)」機能で、ほぼ同じ時期に撮影された似ている写真をスタックに自動的にグループ化し、ギャラリー上で写真1枚分のスペースに表示することで、画面の場所をとらないようにするものだ。グーグルはAIを利用してそれぞれのグループからベストショットを選び、グループの表紙として表示する。この画像をタップするとグループのほかの写真をブラウズすることができ、別の写真を選択して表紙にすることもできる。
重要なのは、グループ化の過程で画像が削除されることはなく、ただ整理して画面スペースをとりすぎないようにするだけだということ。完璧な1枚を撮ろうとするあまり、似たような写真をギャラリー何ページ分も撮ってしまうことがよくある筆者にとって、大いに待ち望んでいた機能だ。Photo Stacksはこの問題を解消し、お気に入りの写真を容易に探せるようにしてくれる。グーグルによると、ほとんどのユーザーのギャラリーは3分の1が似たような写真で埋まっているという。
グーグルによる操作方法の説明はこちらで読める。
スクリーンショットや文書を自動的に分類
最近のリーク記事で強調されていたように、Googleフォトは、休日のスナップ写真や家族との思い出に留まらず、日常的に多く利用されている。今回グーグルは、スクリーンショットや撮影された文書といったタイプの画像への対応を強化した。これらの種類の画像は、その内容に基づいて「ID」「レシート」「イベント情報」などの新しいアルバムに自動的に分類されるので、必要な時に見つけやすくなる。Googleフォトは、チケットやチラシから日付、場所などの情報を抽出し、写真から直接カレンダーのリマインダーを設定することもできるようになる。文書やスクリーンショットは、ユーザーが望めば30日後に自動的にアーカイブされ、ギャラリーから削除することもできる。ただし、完全に削除されるのではなく、専用のドキュメントアルバムから閲覧できる。
Googleフォト待望のアップグレード
総合的に、一連の新機能は撮影したまま管理されていないすべての写真のストリームを、よりコンパクトに整頓されたビューに置き換えることで、ギャラリーにはユーザーが最も見たいと思う画像だけを表示する。ただし、もし現状のままにしておきなら、すべての機能はオプションでいつでもオフにすることができる。Googleフォトの新しい写真整理機能は、AndroidとiOSで展開が始まっており、近々全員が利用できるようになるだろう。詳細は公式Googleフォトブログで読むことができる。
(forbes.com 原文)