スターシップの打ち上げは、最終的に月と火星に乗客を運ぶことを目的とした野心的な計画で、FAAは4月の事故後にロケットに修正を加えたスペースXが安全や環境、財政的責任に関する「すべての要件」を満たしていると判断した。
FAAの承認を受けてスペースXは、テキサス州キャメロン郡にあるボカチカ発射場での2回目の打ち上げにゴーサインを出した。同社は、X(旧ツイッター)への投稿で17日の米中部時間午前7時から午前9時(日本時間、同日午後22時から24時)までの間に打ち上げを実施すると発表した。
4月の初打ち上げでスペースシップは、離陸から数分後に突然爆発した。Xとテスラのオーナーでもあるマスクは当時、次の試験打ち上げを「数カ月後」に行うと述べていた。
スペースXはまた、4月のテストが失敗したにもかかわらず「今後の信頼性向上に役立つだろう」と述べていた。FAAはその後、環境保護団体や文化遺産保護団体から、テスト打ち上げの承認が不適切で、連邦環境法に違反しているとして訴訟を起こされた。原告側は、FAAが十分な環境レビューを行わず、スペースXに潜在的な環境被害を軽減するよう要求しなかったと主張していた。
NASAは2021年4月にスペースXと提携し、彼らが50年以上ぶりに宇宙飛行士を月に帰還させることを目的としたアルテミス3ミッションのための着陸システムを開発させた。
高さが約120メートルのスターシップは、これまでに製造されたロケットの中で最も高く、最も強力なロケットとされている。
(forbes.com 原文)