スターリンク、24年後半にも独立・上場へ スペースXの衛星通信事業

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イーロン・マスクが率いる宇宙企業スペースXが、衛星通信サービスのスターリンクについて、早くて2024年後半のスピンオフ(分離・独立)と新規株式公開(IPO)を検討していることが分かった。ブルームバーグが15日、関係者の話として報じた。

ブルームバーグによると、スペースXはスターリンクの資産を、分離・IPOを予定している子会社に移し始めた。マスクは15日、X(旧ツイッター)への投稿で、ブルームバーグの報道は「間違い」だと主張したが、詳細には言及しなかった。

フォーブスはスペースXにコメントを求めている。

マスクは2020年、収益が「スムーズで予測可能」になった時点でスターリンクのIPOを実施する計画であることをほのめかしていた。CNBCによると、2022年には従業員に対し、少なくとも2025年まではスターリンクのIPOはないだろうと語っていた。

ロイター通信によれば、15日にはメキシコ政府高官が、同国で2026年まで無料インターネットを提供するための約9000万ドル(約136億円)の契約をスターリンクと結んだと発表した。

スターリンクは2019年に初めて衛星を打ち上げ、今年7月時点で、世界中の地上端末に高速インターネット接続を提供する約5000基の小型衛星を保有するまでに成長した。スペースXはマスクが立ち上げた中で最も成功した企業の1つであり、企業価値は過去4年間でほぼ5倍に膨れ上がり、今年の夏の時点で1500億ドル(約22兆7000億円)近くになっている。

forbes.com 原文

翻訳=上西雄太・編集=遠藤宗生

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