欧州

2023.11.16 15:30

アウジーイウカ攻防戦、ロシア軍の車両損失はウクライナ側の14倍

ロシア軍のT-80戦車など。2021年8月、ロシア西部アラビノの演習場で(J_K / Shutterstock.com)

アウジーイウカ方面では、壕に入っているウクライナ軍は全体の車両損失数自体が少ない。ただ、第47旅団は貴重なレオパルト2A6戦車を1両失っている。一方のロシア軍はあらゆる装備を失っていて、とりわけ戦車や歩兵戦闘車の損失がかさんでいる。第2諸兵科連合軍は戦車や歩兵戦闘車を無謀にも正面から突っ込ませ、案の定、失敗するということを繰り返している。
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ウクライナ軍がどのように損失を抑えているのかを理解するのは難しくない。ウクライナ軍は、6月に反転攻勢を始めた直後に大きな損害を被った。それに学んだ指揮官たちは、攻撃のペースを落とし、各戦場で大砲やドローンを入念に配備したうえで、ロシア軍陣地を側面から攻めるようにしている。

ウクライナ軍が南部の主要な反攻軸で十数kmかそこらしか前進できていないのは、慎重に戦いを進めているからだ。ロシア軍によるアウジーイウカ周辺での反・反攻の進め方は、その対極にある。

ウクライナ軍の指揮官たちは明らかに、戦闘で被る自軍の損害を気にかけている。ロシア軍の指揮官たちは明らかにそれを気にかけていない。この違いが戦争の結果にどう影響するかは簡単には答えられない。
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forbes.com 原文

翻訳・編集=江戸伸禎

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