環境意識の高まりとともに世界中に広まっているが、日本はオーガニックへの取り組みが後れている現状がある。
そんな中、JA(農業協同組合)がオーガニックに舵を切り始めた。今回は、JAが具体的にどのような取り組みを行っているのか解説していく。
茨城JAのオーガニックへの取り組み
JAは今まで生産者に農薬や化学肥料を販売し、大量消費社会に対応してきたが、茨城JAが有機栽培に取り組み始めている。茨城県では、農薬や化学肥料の使用による環境汚染への危機感からオーガニックが広まってきており、行政もその流れを後押ししているのだ。
1年目はジャガイモやカボチャなどの5品目を1ヘクタールで栽培し、どれも成功したそうだ。2年目となる今年は1ヘクタールから3ヘクタールに面積を拡大し、有機栽培のお米も4ヘクタールで作っている。
学校給食にもオーガニックのお米を提供予定
全国の自治体で、学校給食に地元産の有機栽培のお米を導入する動きが強まっている。
国が将来的に有機農業を大幅に拡大する目標を掲げていることから、各自治体は有機農家の支援の一環として、学校給食への導入を考えているようだ。
そして、この有機栽培のお米の提供は、JAが全面的に協力している例もある。
例えば、兵庫県豊岡市はJAたじまと連携して、2027年度までに市内の全小中学校の給食で有機栽培のお米を提供する予定である。
ほかの自治体も、JAと協力して有機栽培のお米や野菜を学校給食に提供する考えを示すところが増えている。