教育

2023.11.16 08:15

「13歳」のための入門書は「大人」の学び直しにもピッタリ:おすすめ5選

このところ、書名に「13歳から」を謳う書籍が多数出版されている。

13歳といえば、日本では中学校入学のタイミングでもあり、これから徐々に大人の仲間入りをしていく時期。そのため、書籍の内容は大人ならば身に付けておきたい学問や社会の仕組みなどについて、ストーリー仕立てや図解、授業形式によってわかりやすく解説しているものがほとんどだ。

また、これらの書籍は中高生はもちろん、学び直しをしたい大人にとっても良い入門書になっていることが多い。

今回は、書名に「13歳から」を謳う入門書のおすすめを紹介する。

13歳からの地政学:カイゾクとの地球儀航海(田中孝幸)

現代社会における必須の教養とも言える「地政学」。本書は、高校生と中学生の兄妹が「カイゾク」と呼ばれるアンティークショップ店主と出会い、夏休みに7日間のレッスンを受ける中で地政学についての理解を深めていくというストーリー仕立て。会話で話が展開していくため、専門的な内容であっても頭に入りやすいのが特長だ。

「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考(末永幸歩)

既存の概念や常識にとらわれることなく自由な発想を生み出す思考法として、ビジネス現場でも注目を集める「アート思考」。本書では、中高生向けの美術の授業をベースに、「自分だけのものの見方」で世界を見つめ、「自分なりの答え」を生み出し、それによって「新たな問い」を生み出すというアート思考のプロセスをわかりやすく解説している。

13歳からの経営の教科書 「ビジネス」と「生き抜く力」を学べる青春物語(岩尾俊兵)

「誰もが自分の人生の経営者だ」という思いを持つ経営学者の著者が、会社、マーケティング、会計、リーダーシップなど、経営の知識と心構えを自然と学べる物語(小説)を書き下ろし。仲間とともに社会の課題に向き合う中学生の主人公の姿を通して、仕事と人生を切り開く力が身に付く。

13歳から分かる! 7つの習慣 自分を変えるレッスン(「7つの習慣」編集部・監修)

ベストセラー「7つの習慣」のエッセンスを凝縮し、13歳にも理解できるようにやさしく解説した入門書。ストーリー仕立てと授業形式により気軽に読めるように工夫されており、イラストやわかりやすい事例も満載。キーフレーズや重要なポイントはしっかり押さえられており、原著で挫折した大人にもおすすめ。

13歳からの対話力(田村次朗・監修)

文化祭のクラス演劇をめぐってクラスメイトのとりまとめに四苦八苦する中学生の主人公だが、彼女の前に謎の生き物「ネゴ=チャン」が現われ「対話の極意」を伝授してくれる……。そんなストーリーを読み進めるうちに、他者の気持ちや考えを理解し「対話」を通じて問題を乗り越える力が身に付く「交渉学」の入門書。


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文 = 加藤肇

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