MacRumorsによると、サムスンが来年のiPhone専用に新しいOLED(有機EL)の開発に取り組んでいるという。
次期OLEDパネルは、M12と呼ばれている現在の材料を、M14というもので置き換える。これは以前、The Elecがサムスンが取り組んでいるものとして報じており、電力効率が向上することが提案されていた。MacRumorsは「The Elecは、サムスンのOLED開発ロードマップが、青色蛍光材料を青色燐光材料に置き換えることでOLEDパネル全体の電力消費を抑えることに焦点を合わせていると報じている」と伝えている。
ディスプレイが大きくなり電力消費増加するの中であっても、バッテリー消費の減少が実現されることは、誰もが望んでいることであり、大きなニュースだ。
記事はさらに「アナリストのユンによると、サムスンは当初、より電力効率の高いOLEDパネル材料を、2024年に複数の折りたたみ式スマートフォン向けに開発するつもりだった。しかし、開発が容易ではなかったため、サムスンはアップルのM14向けに取っておくことが可能になった」と続けている。
iPhone 16シリーズでこのM14が使用されれば、アップルは2025年のiPhone 17でも採用するだろう。アップルは数年間デザインを変更しないことを好むと考えられるため、2年間同じディスプレイ材料を使い続けることは想像に難くない。
来年のiPhoneに使用されるディスプレイに関する詳細を述べたうわさは、これが初めてではない。例えば、マイクロレンズ技術を使うことで電力消費を増やすことなく輝度を高めるというレポートもあった。
実際のところ、すべてはバッテリーに行き着く。アップルがiPhone 11を発売した際、数多くの新機能があったが、何よりも人々の注目をとらえたのはバッテリーの利用可能時間の改善だった。
ディスプレイの変更によって、毎晩充電する必要がなくなるとは思っていないが、あらゆる効率が向上すれば、ランチタイムにバッテリー切れを起こすことなく端末に新機能を追加できるようになる。
アップルをはじめとする各社は、常に電力消費を考慮して設計しており、より高効率、多機能で喜んで使えるプロダクトの開発を目指している。次期iPhoneが正確にどうなるかがわかるのはかなり先のことだが、今から来年の秋までの間にその秘密がリークされる可能性は十分にある。
(forbes.com 原文)