スナップの株価は当日のピーク時に約9%高の12.34ドルをつけたが、その後は値を戻し、終値は12.15ドルに落ち着いた。
アマゾンの広報担当者は、この新たな契約によってSnapchatのユーザーは「リアルタイムの価格やプライムの会員資格、配送予定日、アイテムの詳細」を確認し、アプリを離れずに買い物を行えると述べた。
CNBCによると、スナップのこの契約は、アマゾンが9日にメタと結んだ同様の契約に続くもので、フェイスブックとインスタグラムのユーザーも同様にアマゾンの商品を購入できるようになるという。9月には、TikTokが「TikTok Shop」を立ち上げ、ユーザーがアプリ経由で商品を購入できるようにしていた。
スナップの株価は、今回の急騰を経てもなおピーク時を大きく下回っている。同社の株価は、2021年9月のピーク時には約83ドルと、14日の株価を692%上回っていたが、2022年には約80%も急落した。この劇的な下落は、アップルの広告ポリシー変更によって、SNS企業がiPhoneユーザーをターゲットに広告を掲載することが困難になり、同社の主要な成長分野が損なわれたことによるものだった。
このポリシー変更によってスナップやメタ、ツイッターなどのプラットフォームは莫大な広告収入を失った。メタは、この動きによって100億ドルの収入が失われると予測した。スナップは、その打撃から立ち直るために今も苦戦している。
(forbes.com 原文)