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2023.11.15

SNS運営スナップ株が7%以上の急騰、アマゾンとの提携発表で

Shutterstock.com

SNSアプリ「Snapchat」を運営するスナップは11月14日、ユーザーがアプリ内の広告からアマゾンの商品を購入できるようにする契約を結んだことを発表し、株価を7%以上急騰させた。

スナップの株価は当日のピーク時に約9%高の12.34ドルをつけたが、その後は値を戻し、終値は12.15ドルに落ち着いた。

アマゾンの広報担当者は、この新たな契約によってSnapchatのユーザーは「リアルタイムの価格やプライムの会員資格、配送予定日、アイテムの詳細」を確認し、アプリを離れずに買い物を行えると述べた。

CNBCによると、スナップのこの契約は、アマゾンが9日にメタと結んだ同様の契約に続くもので、フェイスブックとインスタグラムのユーザーも同様にアマゾンの商品を購入できるようになるという。9月には、TikTokが「TikTok Shop」を立ち上げ、ユーザーがアプリ経由で商品を購入できるようにしていた。

スナップの株価は、今回の急騰を経てもなおピーク時を大きく下回っている。同社の株価は、2021年9月のピーク時には約83ドルと、14日の株価を692%上回っていたが、2022年には約80%も急落した。この劇的な下落は、アップルの広告ポリシー変更によって、SNS企業がiPhoneユーザーをターゲットに広告を掲載することが困難になり、同社の主要な成長分野が損なわれたことによるものだった。

このポリシー変更によってスナップやメタ、ツイッターなどのプラットフォームは莫大な広告収入を失った。メタは、この動きによって100億ドルの収入が失われると予測した。スナップは、その打撃から立ち直るために今も苦戦している。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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