マーケティング

2023.11.22 08:00

デジタルから子育てのアイデアまで。佐藤ねじの企画術

プランナー/クリエイティブディレクター・佐藤ねじ


佐藤:朝はそれなりに集中できるけど、それを夜まで保つのが難しいので、意図的に「1日を2分割」するルーティンはありますね。具体的には昼飯を食べた後に、マッサージに行ったり、仮眠をしたり、サウナに入ったり、長い散歩をしたり。そうすると昼を起点にリセットしてもう一回朝が来る感覚があるんですよね。朝が2倍になるというか。
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出村:めちゃくちゃわかります。リブートというか、パソコンの再起動みたいな。

佐藤:アイデアを出すこと自体は多少コンディションが悪くてもできなくはないんですが、それをどう形にして実現させるかを詰めていく作業はパフォーマンスが乗ってこないとダメなんですよね。

僕はカレンダーにルーティンとパフォーマンスがうまく噛み合った日は星をつけて、そのパターンを分析しています。例えばマッサージの後にするのは何系の作業が合っているのか?とか。
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これは曜日によっても違いが出て、僕の場合は金曜日の午後にマッサージした後は逆にパフォーマンスが悪い。これはやっぱり週の終わりという引力が働いていて、そこから頑張ろうとしてもなかなか難しいのかなと、考えてみたり。

出村:面白い。ねじさんには、Apple WatchやOura Ring(オーラリング)みたいな生体センシングのプロジェクトをぜひ手がけてみて欲しいです。「あなたは今、Aの作業よりBの作業をした方がいいですよ」っていう提案をAI側がしてくる時代ってすぐ来そうじゃないですか。

佐藤:めっちゃ興味ありますね。モチベーションというものがどう生まれてくるのかというのは、僕も含めていろんな人にとって大きなテーマなんじゃないかな。

今日から誰でも真似できる「子育てブレスト」

出村:ブルーパドルのHPを見るとこれまた面白くて、マーケ・PR、WEBなどの領域の並びに「こどもコンテンツ」というワードがあります。そんな中、ねじさんの書籍「子育てブレスト」が2023年に発売されましたが、これがどんな本なのかも教えてもらっていいですか。

佐藤:佐藤家は今子どもが2人いるのですが、上の子はもう小6なので12年間子育てをやっていることになります。その中で試してきた“子育てのライフハック”がたくさんあって、そのアイデアをまとめた本になります。ちゃんとした育児書がA面としたら、この本はB面って感じ。いかに親である自分の負荷を軽減していきながら楽しく子育てしていくか、みたいな。
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文=出村光世

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